不登校の悩み⑨ 志望校・将来・この先をどう見つける?
講演会「悩まないで、不登校」で寄せられたご質問を、「10のこと」とまとめてお答えしていくシリーズ、本日は第9回です。
①「学校に行かない」子どもの葛藤 家庭を安心できる場に
②「ゲームばかり」をどうする?
③勉強の遅れ、どうする?
③続・勉強の遅れ、どうする?
④同世代とのコミュニケーションの不足をどうする?
⑤運動不足をどうする?
⑥HSC 敏感過ぎる子、「0か100か思考」の子
⑦友達トラブル、いやな記憶をどうする?
⑧生活リズムの崩れ、これでいいの?
⑨志望校、将来、この先をどう見つける?←今回はココ
⑩親のキモチ、きょうだいの対応
今回は、⑨志望校、将来、この先をどう見つける? です。
学校に行かない場合に、多くの方が心配するのが「この先のこと」ではないでしょうか。
「家でダラダラするばかり」
「やりたいことでもあればいいけど、好きなこともない」
学校に行かないことはよしとしても、何もしないでダラダラしているだけだと、この先がなかなか見えず、心配になってしまいますよね。
でも、ダラダラしているように見えても、子どもたち自身は頭の中でいろいろと考えています。
不安とたたかっていたり、自分を責めたりもしています。
そんなときに「勉強もしないでこの先どうするの?」「こんなんじゃ高校に行けないよ」などと追い打ちをかけると、ますます不安の底へ沈んでいき、動けなくなってしまいます。
学校に行かなくても、中学3年までは在籍する学校があり、卒業できます。
「来年は学校にもどれたら」「中学からは学校に通えたら」と焦るのでなく、
高校に進学するときに、自分にあった学校を見つけられればよいのでしょうか。
長い目であたたかく見守ることが、子どもの安心につながり、次の道へとつながっていくように思います。
それには、親御さんご自身が「大丈夫」と思えることが大事です。
早くから高校のことを心配することはないですが、いろいろな選択肢があるのだ、ということは知っておくとよいかもしれません。
都立校には、内申書が必要なく(不登校で内申点をつけてもらえなくても問題ない)、入試に教科試験もない、不登校を経験したお子さんを多く受け入れている学校があります。三部制なので、朝起きるのが苦手なお子さんにとっても、通いやすい学校です。
何校か見学に行きましたが、在校生が「個性を認められる」「自分のままでいられる」と言っていたのが印象的でした。
また、通信制の高校を選択するお子さんもいます。
「通信制」と聞くと、自分ひとりで学習を進めていくようなイメージを持つ方もいるかもしれません。でも、通学コースのある学校も多く、全日制の学校と同じように毎日通って、高校生活を送ることもできます。様々な特色があったり、サポートが充実していたりする学校もあるので、調べてみるのもよいかもしれません。
いろいろな道があるのだな、と気持ちが楽になるとよいなと思います。
のびーくでは、楽しい不登校生活を満喫し、中学の途中から公立中に通うことを選び、全日制の高校に進学した卒業生もいます。自分に合った中学校を選んで卒業していったお子さんもいます。
今を笑顔で過ごせることが、明日の道を切り拓いていくことにつながります。
先を心配し過ぎず、今の不安を取り除くこと、充実して過ごせる環境を整えることから、考えていけるとよいですね。
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