不登校の悩み⑧ 生活リズムの崩れ、これでいいの?

講演会「悩まないで、不登校」で寄せられたご質問を「10のこと」とまとめてお答えしていくシリーズ、本日は第8回です。

「学校に行かない」子どもの葛藤 家庭を安心できる場に
「ゲームばかり」をどうする?
勉強の遅れ、どうする?
続・勉強の遅れ、どうする?
同世代とのコミュニケーションの不足をどうする?
運動不足をどうする?
HSC 敏感過ぎる子、「0か100か思考」の子
友達トラブル いやな記憶をどうする?
生活リズムの崩れ、これでいいの?←今回はココ
⑨好きなこと、志望校、将来、どう見つける?
⑩親のキモチ、きょうだいの対応

今回は、⑧生活リズムの崩れ、これでいいの? です。

不登校のご相談で、
「学校は行かなくてもいいけど、生活のリズムが崩れるのが心配」
という声を耳にします。

たしかに、登校をやめると、朝、決まった時間に起きなくてもよくなります。
早く寝る必要もなくなるので、ゲームをしたり動画を見たり、夜も遅くまで起きているようになりがちです。
ずっと夏休みが続いているようで心配、という方も、多いのではないでしょうか。

「学校に通う」ということは、生活にリズムをもたらすことでもあるんですよね。
そして、生活のリズムが崩れるのは、無気力の現れでもあるように思います。

「早く起きなさい」と叱られても、なかなかそうは思えないでしょう。
必要性が感じられないのですから。
学校に行かないことについて葛藤を抱えていることも多いので、
「生活のリズムだけはなんとかしよう」などと、大人が願うようなことを思う余裕もないと思います。

では、どうするか。

ここでも、まずは、
「学校に行きたくない」という気持ちを受け止めること第一歩です。
朝ちゃんと起きられるようにするために登校を促すのは、本末転倒です。
いつまでたっても、行きたくない気持ちとの間で葛藤するばかりです。

本当は学校に行きたいけれど、いやなことや心配なことがあって「行きたくない」のであれば、先生に相談してどうすれば安心できるかを考え、対応してもらう。

学校の学びのスタイル自体が合わなくて行きたくないのであれば、代わりの学び方を考える。

やはり、自分らしい学びを見つけることだと思います。

学校に行かないことの不安から逃れる。
安心できる居場所を見つける。
この先に希望を持つ。
充実して過ごす時間を持つ。

そうすれば、生活に張り合いも生まれるでしょう。
なりたい自分を見つけ、前を向いて行動するようにもなるでしょう。

「起きなさい」「学校に行かなくても生活のリズムだけはなんとかしなさい」では、
何もかわりません。
「朝、起きようという気持ちにならないのはなぜか」を考えてみて下さい。

お子さんが安心して過ごせるようにするにはどうしたらよいか、
充実した時間を持てるようにするには、どうしたらよいか。
そこを考えていけば、生活はかわってくると思います。

昨日も、学校を休むことが多いお子さんが、
「家でダラダラしてるだけなんすよね。行動できないんすよね」
とぼやいてたので、
「いいんだよ。頭の中ではすっごく色々と考えてるんだから。
何していいかわからないときは、動けなくて当たりまえ。
それが見えれば、またきっと動けるようになるよ」
と伝えました。

大人側が焦らずに、「大丈夫」を伝えてほしいと思います。
今の重荷を軽くしていくことが、次の一歩につながります。

 

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