子ども編 「不登校のセンパイに 聞きました!」

「学校に行きたくない」って思ったら、どうしたらいい?
まずは、休けいすることが大事。「行かなくちゃ」なんて思ってると、休憩にはならないよ。学校は、行っても行かなくてもいいところ。心配しないで、まずは休めばいい。休けいしたら元気になるよ。行くか行かないかは、そのあとで決めたらいいと思うよ。
家の人には、どう言ったらいい?
「行きたくない」とつたえてみて。はじめは「行きなさい」と言われるかもしれないけれど、「いやだ」ということを、言葉やたいどではっきり示したら、きっとわかってくれるよ。
「なんで行きたくないの?」と言われたら、なんて答えたらいい?
「〇〇がいやだから」とはっきりつたえたら、わかってもらいやすいと思う。でも、とくに理由がなかったり、ありすぎたり、うまく言えないこともあるよね。そういう時は、「わからない」と言えばいいよ。理由がいえなくても、「学校に行きたくない」という気持ちがあれば、休んでいい。なまけているわけじゃなくて、自分でもわからない、色々な理由が本当はあるんだから。
学校がある時間、みんなはどのように過ごしているの?
最初は、昼間は出かけにくかったけど、だんだんなれて、気にならなくなったよ。家にいるときは、好きなことをしたり、べんきょうしたりして、そのうち生活のリズムもできてきたよ。今は、遠くにでかけるようにもなったよ。
友達とは、遊べなくなっちゃうの?
はじめは気まずいこともあったけど、そのうちおたがい気にしなくなって、ほうかごや休日は遊ぶようになったよ。フリースクールなどで新しい友達もできて、自分の世界も広がってくるよ。
学校以外に行く場所はあるの?
学校がしょうかいしてくれるところや、フリースクールなどがあるよ。ならいごとやじゅくだけ行ってる子もいるみたいだよ。学校に行っていない子は、たくさんいるよ。
「学校に行かないと、しょうらいこまるよ」と言われるけど、ほんと?
私は、6年生まではフリースクールに通っていたけど、行きたい中学校を見つけてチャレンジすることにしたよ。「高校から学校に行く」という子もいるよ。勉強はどこででもできるから、いろいろな道があると思うよ。

おとな編

「不登校」って何?
文部科学省では「年間30日以上の欠席」を不登校としています。でも、学校に行くことは義務ではありません。2016年12月に成立した「教育機会確保法」では、休むことや学校以外の場の重要性が謳われています。
なぜ不登校になるの?
敏感なお子さんにとっては、ざわざわする声や廊下に響く足音などが苦痛となることもあります。発想が豊かなお子さんは、決められたやり方に納得がいかなかったり、自分のやり方でできないことを耐えがたく感じたりすることもあるようです。いじめやトラブルなど特定の原因があり、問題を解決すればいいというのではなく、「学校のスタイルが合わない」という場合も多いのではないでしょうか。「学校に行かない」という選択も、前に進むための大きな一歩だと思います。
どこに相談に行けばいい?
学校の相談室やスクールカウンセラー、教育相談センター、フリースクール、「親の会」などで相談にのってくれます。相談しやすそうなところを見つけるといいですね。
子どもにどう接したらいい?
無理は禁物です。「行きたくない」と言ったら、ゆっくり話を聴いてみて下さい。理由がうまくいえないこともあります。無理にわけをさぐらず、「行きたくない」という気持ちを受け止めましょう。代わりの場所に行ったり、家庭で勉強に向かったりするには、エネルギーが必要です。ゆっくり休んで充電することも選択肢の一つです。
不登校になったら、どのようにして過ごせばいいの?
市町村で設置している「適応指導教室」に通ったり、民間のフリースクールに通ったりしているお子さんもいます。「ホームスクーリング」として家庭で学んでいるお子さんもいます。好きな習い事をつづけながら、自宅でゆっくり過ごしているお子さんもいます。
この先はどうなるの?
「不登校と進学は、思っているほど関係がないと思う」とは、不登校経験者の声です。確かに、学校に行かなくても、勉強は様々な方法で進められます。不登校のお子さんを受けいれている高校もありますし、高卒認定試験に合格すれば、大学受験資格を得られます。学校に行くか行かないかより、将来への希望を持てるか、ということの方が大事だと考えます。