ひとりひとりを丁寧に見る、ということ
「のびーくフリースクールは、ほかとどうちがうんですか?」
と聞かれることがあります。
その1つに「少人数」ということがありますが、
少人数だからできることの1つが、「ひとりひとりを丁寧に見ていくこと」だと思っています。
大人数ではなかなかできないことです。
「ひとりひとりを丁寧に」は、
いちいち手を出してサポートしてしまうことでも、
口を挟んで都合がいい方に進めてしまうことでも、
トラブルが起きないように管理してしまうことでもありません。
子どもたちの様子を見守り、「今、どうあるか」を見取っておくことです。
そして、「こうなってほしいなあ」をスタッフ間で共有し、
その子への関わりの方向性を確認しておくことです。
例えば、むやみに暴言を吐き、周囲を怖がらせている子がいたら。
注意や叱責でやめさせ、その場をおさめるような対処療法ではなく、
その子がそうしなくてもすむように変わっていけるように、また、相手や周囲の学びにもつながるように、働きかけをしていきます。
この場合は、まず、周りの子が不安に感じない様、スタッフが間に入ったりフォローしたり気を配ることを確認しておきます。
そして、「自信がなくて、防衛手段として、攻撃的な言動を止められずにいるよね」と、現状をスタッフ間で共有し、
「そんなことしなくても安心して過ごせるように」と「なってほしい姿」を確認し、
機会をとらえて、その方向に向けての関わりを続けます。
「なんでそういう風にいうのかな」とさりげなく一緒に振り返ったり、
「イヤな感じがするよ」「一緒にいるのが怖いと思っちゃうよ」と周囲の感じ方を自分の意見としてフラットに伝えたり、
もう一方で、その子が「そんなことしなくても大丈夫」と思えるように自信をつけていくことを考えます。
思っていることが言えずつらい気持ちでいる子。周りを気にし過ぎてしんどくなっている子。
自分の世界にこもり周囲に関心を持てない子。周囲とうまく関われず気にしている子。
それぞれの現状を、スタッフそれぞれの視点で確認して共有し、「今はこの段階でこういう関わり方を」と話し合っておきます。
「楽しい!」はエネルギーにつながるけど、楽しければいい、じゃない。
どの子も、社会の中でいきいきと過ごせるように、成長していってほしい。
ひとりひとりとそのように関わっていけるのは、少人数だからこそだと思います。
そして、スタッフがそういう視点をもっているからだと思います。
日頃から、個別指導事業「まなび舎のびーく」で、1対1での子どもの学びに真摯に向き合い続けている、
のびーくの強みだと思います。
不登校でお悩みの方、ぜひお気軽に相談にいらしてくださいね。
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