「ちがい」を当たり前に受け入れること
モスクに行ってきました。
事前に、「肌を出さないよう、長袖長ズボンを着用すること」と伝えると、
「えー、あついー」と子どもたち。
「相手が大事にしていることは、大切にしなきゃね」と話しても、
「やだー」と。
「じゃあ、入れないよー」と言うと、考え直したようでした。
1時間のガイドツアー。
やさしくていねいな語り口に、感じたところは多かったのではないでしょうか。
多様性を受け入れること。
尊重すること・されること。
子どもたちに1番伝えていきたいことです。
様々なプログラムを通して、また、日頃の活動を通して、のびーくの根底を流れているメッセージです。
スリランカや中国など、様々な国のゲストを迎えて行ってきた「知りたい!聞きたい!世界の国」。
勝手に思い込んでいた「国」のイメージに対して、目の前の生身の「人」はぐっと身近で、そのギャップに子どもたちは目からウロコが落ちたようでした。
身体と心を考えるシリーズ「のびーくタイム」では、
自分の気持ちも相手の気持ちも大事にすること、
Noということの大切さ、
「合意」の重要性などを、身近な事柄を話題にしながら伝えてきました。
ボードゲームの「人生ゲーム」では、男子が「ピンク」の人物ピンを車に乗せたり、女子が「ブルー」の人物ピンを乗せたり、「結婚」のストップマスで同性同士が結婚したりが、あたりまえになっています。はじめは「えー」という声があがることもありましたが。
「学校に行く」というマジョリティの選択から、「学校に行かない」を選んだ子どもたち。
自信をもって自分の道を歩いていくには、「ちがいを当たり前のように受け入れること」は不可欠です。
また、それは、これからの社会で誰しもに求められる力ではないでしょうか。
「学校に行かないこと」を選んだからこそ、獲得できる力がある。
そこを磨き、成長とチャレンジを後押ししていきたいと思っています。
同時に、動画やSNSなど、情報過多で頭でっかちになりがちな子どもたちに、
生身の体験で、心をゆすぶっていきたいと思っています。
「学校に行かないこと」を選んだからこその学び。
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