「新学期」・・・行っても行かなくてもいいんだよと伝えたい
もうすぐ新学期。
せっかく不登校をしていたお子さんも、「行ってみようかな」と思いがちな時期です。
「クラスも変わるし、先生も変わるし、今度は行けるかもよ」
そう願う親御さんも多いのでは?
でも、3月までいやだった学校は、たぶん変わってはいません。
「特定の理由」が原因だった場合は、解決していることもあるかもしれませんが、そうでない場合が多いのではないでしょうか。
相談では、学校のアレやコレがいろいろが合わなくて、というお子さんがほとんどです。
だから、微かな期待とともに「4月からは行く」と思っていたり、
気持ちに区切りをつけようと「4月からは行く」と決めてみたりするお子さんも多いですが、
大半は、いざ新学期を迎えると「やっぱりいやだな、しんどいな」と感じるのではないでしょうか。
そのため、「やっぱり行けなかった」という声をとてもよく聞きます。
挫折感を繰り返し、傷を深くしていくのは、とても残念です。
でも、「行く」というのを「行くな」とも言えないですよね。
やっぱりどこかで期待もしてしまいますよね。
その場合も、「行く」ことを応援しないでいてほしいなと思います。
「今度はきっと大丈夫だよ」とか「行けるといいね」とか「がんばれ」とか。
行けなかった時のダメージが大きくなってしまいますから。
「どっちでもいいよ」と期待せずに見守れると、本人の気持ちが軽くなると思います。
「行ってもいいし、行かなくてもいい。決めるのは自分」
そう思えなくても、言葉や態度ではそのように伝えるとよいです。
子どもが学校に再び通いだすのは、「新学期だから」ということではなく、気持ちの整理がついた時。
いやだった学校のことを、「ま、いいか」と思える。
いやだった自分のことを、「ま、いいか」と思える。
そんな風にして、フリースクールを飛び立っていった子を、見てきました。
小学校や中学校に行かなくても、その先の道はあります。
大事なのは「学校に行くこと」ではなく「学ぶこと」。
新学期。どうか、子どもたちがつらい気持ちになりませんように。
「新学期は行く」と自分を追いつめている子がいたら、
「学校に行かなくても、高校にも行けるし、大学にも行けるんだよ」
「学校に行かなければ将来がダメになる、なんてことはないよ」
「行っても行かなくてもどっちでもいいんだよ」
「学び方は、自分で決めたらいいんだよ」
と伝えたい。
フリースクールに通わなくても、学校以外の選択肢があることを知っておくと、
気持ちに余裕が持てるかもしれません。
のびーくでは、毎月無料説明会をやっています。
よろしければ来てみてくださいね。
不登校は「自分の学び」を取り戻すこと。
「学校に行かない」という決断ができた、「自分」を持っているお子さんを応援しています。