入会時の「約束」の重み
のびーくのアズマです。
体験参加のA君。
すんなり仲間に入り、みんなと笑って過ごして、楽しそう。
終了後の私との1対1での「ふりかえりタイム」でも、「どうだった?」と聞くと、迷いなく「楽しかった!」と。
でも。
「じゃあ、メンバーになる?(入会する?)」と聞くと、「うーん」と乗り気でない顔。
ここは入会時、大切にしているところ。
のびーくの参加条件は、「本人が参加したいと思っていること」。
「楽しかったのに、どうして?」と聞くと、「そのうちうまくいかなくなると思うから」と。
そうだよね、これまでうまくいかなかったんだもんね。だから、学校に行けなくなったんだもんね。不安になるのはもっともなこと。
「そうだね。心配だよね」「ひとりひとり意見はちがうから、みんなでいると、必ずもめるよね。」「のびーくでも、いつもトラブルが起こってる」
うんうん、と表情を曇らせながら聞くA君。
でもね。のびーくでは、A君の言い分を必ず聞くよ。相手の言い分もちゃんと聞く。
どっちがいいか悪いかなんて、裁かないし、謝りなさいなんて言わない。
A君も納得して、相手も納得できるように、一緒に考えて、なんとかする。
だから大丈夫。
そういうとA君は、「じゃあ、入る!」と即決。
ようこそ、のびーくへ。
入会時に子どもたちひとりひとりとするこの約束の重みを、A君の不安から、改めて感じました。
自主性を育てるために、管理的にならず、「自由」を守りながら、みんなの「心理的安全性」を守ることは、簡単じゃない。
でも、スタッフみんながその重要性をわかっているから、「なんとかする」と伝えられる。
子どもたちにも「イヤなときは言う」「だれかがイヤだと言ったら向き合う」ことへの同意があり、何かあればみんなで相談して、に同意してくれているから、「なんとかする」と伝えられる。
そんな、のびーくです!