ルールは1つだけ  ~自分で「考える」子を育てるために~

「のびーくにはルールは1つだけあります」

子どもたちにはじめに伝えること。それは、

「みんなが居心地よく過ごせるようにする」

ということ。

そのために、「いやなことはイヤだという」「だれかがイヤだといったら聞く」
ということを、合わせて伝えています。

難しすぎる~~~!!!

大人でもなかなかできないことですよね。
たいていは「いやだな」と思っても、波風を立てないように我慢してやり過ごしたり、
あきらめてそこから離れたり、しているのではないでしょうか。

子どもたちも、はじめはそうです。
「いやだな」と思っても、がまんしています。

でも、スタッフは、いつもよく子どもたちを観察しているので、ホントの気持ちに気づきます。
そして、さりげなく聞き、「言ってみたら?」と促します。

同時に、日頃から「何を言ってもいい」場づくりを心がけています。
どんな意見も否定せずに聞く姿勢を、子どもたちに見せています。
「うーん」と思ったら、「なんでそう思うの?」と聞く。
「いやだな」と思ったら、「でもわたしはこう思うよ」と伝える。

問題があった時、子どもたちはすぐに「犯人さがし」をしがちですが、
私たちは、「どうしたら解決できるかな」と問いかけます。
まちがえることもある。失敗することもある。
そこを責めるのでなく、何がよくなかったのかをみんなで考える
どうしたらよいかをみんなで考える。

そんな空気の中で、だんだんと、
「いやなことがあったら言う」「だれかがいやだと言ったら聞く」
ようになっていきます。

つまりそれは、
人にもモンダイにもジブンにも、逃げずに向き合えることができるようになる
ということ。

そうすると、学校だってどこだって、こわくなくなります。
どこででも無理をせずに自分らしくいられるようになります。

トラブルは、しんどい。
でも、リアルだからこそ、学んでいける。
しんどいけど、ひとりじゃないから、のりこえられる。

トラブルが起こらないように、「~しない」とルールをたくさんつくるのはだれのため?
管理する側は楽になるでしょうね。
でも、子どもたちはちっとも学べません。

トラブルが起こった時、直接の関係者だけを呼び出し、説教して謝罪を求めるのはなぜ?
保護者は「解決した」と納得し、「対応してくれた」と思ってくれるかもしれません。
でも、子どもたちは?
そんなに簡単に自分のやったことの意味を理解できるの?
次の行動を変えることにちゃんとつながっている?

「じゃあ、私はどうしたらいいの?」
私は、安易に答えを示すことはしません。

「そこを自分で考えるんだよ」

一緒に解決したいこと、解決できると思っていることは伝えながら、自分で考えることを求めます。

そんなにすぐにはわからない。
わかったつもりになってもらうのでは困る。
だから、じっくり考える余地を持ちます。
形だけの解決なんて、全く意味がないから。

ルールは1つだけ。

だから、難しい。
「どうしたらいいか」を、自分で考えないといけないから。

難しいけど、私たちは、理想を追求していきます。
「考えられる子ども」を育てたいから。

問題を見えなくするような管理の中に、子どもたちをおいてませんか?

誰かを傷つけていたり、誰かが傷ついているのを見過ごしたりしている時に、
「それでいいの?」と問いかけてもらえるような環境にいますか?

子どもたちは生きていく上で大切なことを学んでいますか?

時に重い問いを投げかけられても、なぜみんな面倒だと逃げずに向き合えているか。

それは、日常に楽しさや充実感があるから。
この毎日を守りたい気持ちがあるから。

お子さんは、そんな毎日を過ごせていますか?

フリースクール無料入会説明会 11/9(土)10:30-11:30  & 12/14(土)14:30-15:30 受付中!

対象:のびーくフリースクール入会にご関心のある保護者の皆様

定員:10組まで(当説明会は保護者の方のみでご参加いただいておりますが、ご事情のある場合は、ご相談ください。)

場所:のびーく (大泉学園駅より徒歩10分)

申込:こちらの申込フォームからお申込みください。

※フォーム送信後、事務局より受付確認メールが届いた時点で申込み完了となります。

 

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